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起業/フリーランスの継続を断念した後に続く道とは

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起業/フリーランスなど独立したものの、必ずしも全員がうまく事業を継続できるわけではありません。

中には、かくいうわたしのように事業の継続を断念する人も多くいるのが、独立の現実です。

そこで、事業継続を断念した人が次に選ぶ道としてどのようなものがあるか、紹介します。

仮に事業の継続を諦めたとしても、その先にある道としてどのようなものがあるかを事前にわかっていれば、独立前の心理的不安は解消されるものと思われます。

事業継続を断念した後の道として

事業継続を断念した後の道として、例えば次のようなものが挙げられます。

大きな分類としては次のような形が考えられます。

働く
└引き続き自営
 └全く同じ業界・業種で出直し
 └異なる業界・業種で出直し
└どこかで雇用
 └正社員
  └元の職場に就職(出戻り)
  └取引先に就職
  └友人・知人の会社に就職
  └上記以外で全く知らない組織に就職
└非正規雇用
 └派遣社員・アルバイト
働かない(機が熟すまで何もしない)

働く

一概に「働く」と言っても、どのような形でどこで働くかと様々です。

以下に簡単にそれぞれの説明を加えます。

引き続き自営

事業を畳むと言っても、すぐに仕切り直すというケースがあります。

大きく2つに分けられます。

全く同じ業界・業種で出直し

失敗した時の知識や経験を活かし、改めて挑戦することで、過去の反省点を生かして成功確度を高めることが期待されます。

しかしながら、当然ですが失敗の原因分析およびその対策が十分なされていないのであれば、同じ失敗を繰り返してしまう可能性には大いに注意が必要です。

異なる業界・業種で出直し

例えば、とある事業をしていたけれども、その事業は畳んで失敗経験を伝えるコンサルタントなどに転身するケースが想定されます。

失敗を経て獲得経験を、新たな挑戦者に伝授し、新たな挑戦者の失敗の可能性を抑えるという役割が期待されます。

どこかで雇用

自分で経営するということを一時的にでも断念し、組織に入り直すというケースです。

起業/フリーランス時代は、自分が意思決定者であり、出資者がいない場合はほぼ自分の意のままに決断できていたことが、組織に入りほとんどが自分の意のままでなくなるという点が、大きく変わる点です。

正規雇用

安定や成長を目的に、正規雇用として働くというケースです。

起業/フリーランス時代にはほとんどの人が手にしていない福利厚生や有給が、自分の意のままにならないという不自由さとの引き換えに手に入るというメリットがあります。

元の職場に就職(出戻り)

近年は「アルムナイ」という言葉があるように、辞めた人のネットワークを作るという動きも一部の会社で見られます。

実は出戻りについては、かつてより一定数の実績が発生するようになってきている調査結果(「企業の人材マネジメントに関する調査2023 アルムナイ(カムバック採用/退職者コミュニティ)編」)があります。

というのも出戻りの人であれば、職場の良い点・悪い点を理解していると同時に、雇う側も全く面識のない人を採用するよりはリスクを軽減できるというメリットが見いだせるからです。

事業の継続が難しく、正社員として働きたいのであれば、出戻りを検討するのは最も現実的な選択肢である可能性が高いです(そのためには、円満に独立しましょう)。

取引先に就職

仕事ぶりを知っている取引先に就職するというケースも考えられます。

取引先であれば気心のしれている人が数名はいたり、社風もある程度は理解した上で入社することができます。

とはいえ、これまでの取引先同士という関係から同僚となることから、立場の変化に最初は戸惑うかもしれません。

友人・知人の会社に就職

友人・知人と起業することに賛否あるように、就職することも同様に賛否があるでしょう。

しかしながら、友人・知人という近しい関係だからこそ知る素の姿への評価などから、互いに違和感なく業務に当たることが期待できます。

とはいえ、同じ組織に所属する以上、友人・知人の配下で指示を受けることもあることからプライドが…ということは無きにしもあらずであることは、働く側・雇う側双方が事前に理解しておきたい点です。

友人・知人との公私にわたった関係をどのように保ちたいか含めて、就職を検討すると良さそうです。

上記以外で全く知らない会社に就職

全く縁のない会社に就職するケースです。

会社の見つけ方はハローワークだったり、求人広告だったり、人材紹介エージェント頼みだったりと多岐に亘ります。

このケースで就職した場合は、人間関係含めて全て白紙でのスタートです。

上記のルートとは異なり、人間関係がゼロからなのでそれが良い/悪いはその人次第というところでしょうか。

非正規雇用

正社員で働くと、規則正しいリズムでの勤務が求められるなど、働き方の融通が失われることが避けたいや細々でも良いので次の起業の準備をしたいなどの理由から選ばれる非正規での働き方。

収入の面では、正社員と比較すると不安定ながら、自由度が正社員と比べて高いというメリットがあるので、どちらに比重を置くかは各人の価値観や今後の計画といったところでしょうか。

派遣・アルバイト

非正規雇用であれば派遣・アルバイトなどがあり、これらは正規雇用で挙げた「元の職場」「取引先」「友人・知人の会社」でも実現することが働き方です。

働かない(機が熟すまで何もしない)

何も働くだけが復活に向けた道というわけではありません。

ひたすら、次のチャンスまで作戦を練るというケースがあります(レアかもしれないですが)。

この場合、生活の費用をどのようにするのかなどの問題が生じるものの、アテがあるのであれば、この機会を活用して、失敗の要因分析と次に向けた改善点を整理し、次の挑戦での失敗の確率を下げることが可能となります。

まとめ

いかがでしょうか?

仮に事業の継続が難しくなったとしても、その先にもまだ道が続くという安心が得られたのであれば、独立への一歩が踏み出せるのではないでしょうか?

事業の失敗が全ての終わりというわけでは決してありません。

「失敗への寛容さ」が増せば、日本の起業文化活性化につながるか」に記した通り、「日本で起業が少ない最大の要因」は、「失敗に対する危惧」と挙げている現役経営者が多いことは事実です。

事業が失敗した時の危惧をいかに解消されているか、これこそが日本で起業家を増やすための採るべき手の1つだと考えています。

この記事を書いた人
resala

サラリーマン=>起業=>サラリーマンというキャリアを歩むビジネスマン。
コンサルティング会社・事業会社、スタートアップ、外資系企業など多様な環境で経験を積んでいます。
起業の失敗の原因およびその後アクションなどについて研究・発表しています。
スタートアップ関連への関心・知識があり、WiredやTechcrunchのようなメディアをチェックしています。
ビジネスに関する投稿やメディア出演・被取材実績多数アリ。

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